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NYTより カナダの難民支援の形 パート3

こんにちは。なんだかパッとしないお天気が続きますね。

少し前からNew York Timesより、カナダの難民スポンサー制度を追った連載記事を紹介させていただいているのですが、

NewYorkTimesより カナダの難民支援の形 のお話 - しゃくとり語学むし

NewYorkTimesより カナダの難民支援の形 パート2 - しゃくとり語学むし

今回は第3弾のこちらの記事を紹介させていただきたいと思います。

Wonder and Worry, as a Syrian Child Transforms 

By Catrin Einhorn and Jodi Kantordec 

https://www.nytimes.com/2016/12/17/world/americas/syrian-refugees-canada.html?_r=

  パート1は、スポンサー制度というカナダの難民支援制度について、それに携わるスポンサーの方と難民の方、それぞれの悩みなどについて。パート2は、難民の方が残してきた親戚に感じる後ろめたさについての記事でした。

 そしてこのパート3では、シリアとカナダでの考え方や価値観、生き方の違いに困惑する一家についての記事です。

  子供の学校の宿泊学習、離婚という制度に、ハロウィンやクリスマス、頭を覆うスカーフといった伝統的な服装、アラビア語教育など、日常のあらゆる場面で新しい文化や生き方に遭遇する一家

  これまで自分たちが持っていた、子供はこうあるべき、妻はこうあるべき、夫はこうあるべきという考えが、カナダに移住してからというもの大きく揺らいでいる。

  何世代もの間続いてきた文化や生き方がカナダへの移住によって揺らぐなか、どう子供を育てていけばいいのか?どこまで親が決定権を持つのか?夫婦それぞれの役割やあり方とは?

  「あたりまえ」や「こういうもの」が全く異なる場所に飛び込んんで/放り込まれた人々が感じている困惑について、大変読み応えのある記事です。ぜひぜひ、元の記事を読んでみてくださいな。

単語のお話: 

glue onself to... (句 ..に注意を集中する)

halting (adj (自信がなくて)躊躇した 口どもった たどたどしい)

tick off  (句 スラスラ言う 的確に言う/述べる)

brace onself for... (句 に対して心の準備をする に備える のために神経を緊張させる) 

attend to... (自動 (to...の)言うことをよく聴く を傾聴する/ に専心する )

obliterate (他動 を(完全に)消す/を完全に破壊する 取り除く を遮蔽する) 

revealing (adj (服などが)露出部分の多い 透けて見える 体型をあらわにする)

ally (n.c. (困難な時の)支え 助け)

set out to (句 ...しなければならない ...する運命にある)

clinical (adj (判断などが)冷たく客観的な)

disconcert (他動 の落ち着きを失わせる を狼狽/困惑させる)

tenet (n.u. (個人、学派、教団などの)主義 教義)

counter (自動 反対/反論する 反撃する)

mitigate (他動 を和らげる 軽くする 静める)

interject (自動 不意に言葉をさしはさむ 他動 (言葉など)を不意にさしはさむ)

shell  (他動 を砲撃/爆撃する)

おまけ: 

  突然ですが、私、海外ドラマ「ダウントン アビー」の大ファンでして。イギリスのある貴族一家が時代の変化のなかで、自らの価値観や考え方をなんとか時代の波と折り合いをつけたり、喜んで変化を受け入れたりというところが面白くて好きなんです。(あと衣装。)

  このドラマのシーズン3のエピソード1に、アメリカ人の富豪のおばあさん(進歩的?)とイギリスの貴族のおばあさん(保守的)が「伝統」について言い合うシーンがあるんですね。その時の台詞が印象的で、思わずメモしちゃいまして。

- You Americans never understand the importance of tradition.
- Yes we do. We just don't give it power over us.

(- アメリカ人は伝統の大切さを重んじないのですね

 -重んじていますとも。ただ、それに振り回されないだけです。)

 Downton Abbey より

という台詞でして!今回のこの記事にも少し通じる所があるのではないかなぁ、と思って記事を読んでいて思い出したもので。文化や考え方や「こうあるべき」とかって、それに振り回されるようになって、苦しくなったらもう捨て時と思うのです。

  一方で、難民の方は本来望んでカナダにいるわけではないじゃないですか。きっと生まれた国で、土地で生きていくものだと考えていたんでしょうし。 その場所を突然追われて、違う国に受け入れが決まって。その土地の文化も考え方も驚くことばかりで。子供をどう育てていけばいいのか、これまでの自分たちのあり方や生き方は一体なんだったのか、これからどうなってしまうのか、想像を絶するような悩みです。

  ただただ変えることもいいとは思えませんし、でもひたすらそれにしがみつくのもいいとは思えなくて。さらに置かれた状況を考えれば、どっちがいいとか、こうすべきなんてますます言い切れなくて。文化とか考え方とか当たり前とか、不思議なものですね。

  なんだか煮え切らない感じになってしまいましたが、今回はここまで!

  おわりっ