NewYorkTimesからジャンプして
こんばんは!ちょーっと久しぶりの更新になってしまいました。
今回は、どうでもいい話シリーズでも、記事の紹介でもないです。
以前、New York Timesより「賢いんじゃなくて予期する人」という記事を紹介した際に、グラフィックレコーディングの一番右端、矢印の先端の下に「存在脅威管理理論」て書いてあったのをご存知でしょうか!
この「存在脅威理論」、意味がわからなくて調べたりしたところ、めっちゃ面白くて。というわけで、今回はNew York Timesさんの記事からジャンプして、この存在脅威管理理論とやらを紹介したいと思います。
まず初めに、日本グループダイナミックス学会の実験社会心理学の中に、脇本竜太郎先生という方が書かれた「存在脅威管理理論の足跡と展望」という論文がありまして(下リンク先)。
存在脅威管理理論の足跡と展望―文化内差・文化間差を組み込んだ包括的な理論化に向けて―
人間の社会的行動の根本的動機として、自尊心への欲求があるそうで。
では、なぜそもそも人間にとって自尊心が大切なのか?
この自尊心の重要性について、死の不可避性、予測不能性という「存在論的脅威」を、自尊心や文化的世界観が緩衝、低減してくれるからではないか、という観点から答えようとしたものが、この「存在脅威管理理論」だそうです。
論文は↓のような感じ、です。
1枚目書き直すかもです。笑 読みにくくてすみません。
論文中では、他にも自尊心の基準や定義が文化や地域によって異なることについても書かれています。その箇所も面白いので、ぜひ!読んでみてくださいな。
他にも、rue_seaさんという方が脇本竜太郎先生が書かれた「存在脅威管理理論への誘い」という本について、概要を説明してくださっているこちらの記事、大変わかりやすく面白いので、こちらもぜひ読んでみてくださいな!:D
最近「日本はすごい!」であるとか、「日本の技術が!」とか。そういうタイプのテレビ番組が多いのも、身の回りの生活から世界情勢まで、あまりにも多くのことの先の見えなさというか危うさというか不安定さというか。そういうことに晒されすぎている為に感じる不安ていうのが原因なのかなぁ、と思いました。
先の見えなさって、もはや死と似ている感じがしますし。
最後になりましたが、 rue_seaさん、そして日本グループダイナミックス学会様、ご協力誠にありがとうございました。
ちなみに、英語ではTerror Management Theory、フランス語では Théorie de la géstion de la peurだそうです:D
おわりっ
🎐